EXHIBITION | KYOTO
飯村隆彦(Takahiko Iimura)
「Space In Time − Experimental Film and Video Art」
<会期> 2016年12月10日(土)- 2017年1月29日(日)
<会場> MORI YU GALLERY
<営業時間> 12:00-19:00 月火祝休
モリユウギャラリーは12月10日(土)より、日本の実験映像・メディアアートのパイオニアであり、今なお精力的に活動をつづけている飯村隆彦の個展「Space In Time − Experimental Film and Video Art」を開催いたします。
「飯村の全作品を振り返ることは、芸術としての映画の発展と楽しみに関わるすべての人々に重要な機会となるだろう。」
ジョナス・メカス
飯村隆彦は、ニューヨークに拠点を置く日本を代表するメディア・アーティストです。1937年東京生まれ、1960年代初頭に実験映像を制作し始めました。1962年の8ミリ映画の映画誌「くず」で注目され、赤瀬川原平、篠原有司男、中西夏之といったアーティストと交流し、土方巽の暗黒舞踏の記録映像も撮影していました。1964年には、大林宣彦、高林陽一らと日本初の実験映画の制作・上映組織「フィルム・アンデパンダン」を設立。同年「ONAN」でブリュッセル国際実験映画祭特別賞。1965年、オノ・ヨーコの音楽による実験映画《Ai(Love)》がジョナス・メカスにより『ヴィレッジ・ボイス』紙上で非常に高い評価を得ました。1973年、ベルリンに滞在、キネマテークやベルリン芸術アカデミーで個展上映、74年パリのシネマテーク、ポンピドゥ・センターなどでも個展上映しました。1974年ニューヨーク近代美術館にて、79年にはホイットニー美術館にて展覧会を開催しました。また1995年に東京都写真美術館で、1999年にパリの国立ギャラリー・ジュ・ドゥ・ポムで個展を開催。2001年、ニューヨーク近代美術館での展示で高い評価を得ました。
50年間ニューヨークと日本を行き来しつつ制作し、且つ現代アートや映像に関する執筆も多く手掛けています。著書に『芸術と非芸術の間』(三一書房, 1970)、『パリ-東京映画日記』(書肆風の薔薇, 1985)、『ヨーコ・オノ-人と作品』(文化出版局, 1985/ 文庫版 講談社, 1992/ 水声社, 2001)、『映像実験のために』(青土社, 1986)、『80年代芸術フィールド・ノート』(朝日出版社, 1988)、『映像アートの原点 1960年代』(水声社新刊, 2016)など多数。2015年にはアーティストおよび評論家としての活動が評価され、第19回文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞しました。
今回MORI YU GALLERYでは「時間」に関する過去作品に加え新作も展示し、今後も継続的に飯村の過去作品を展示紹介して参ります。日本で初のコマーシャルギャラリーでの展示となる本展では、11月にホイットニー美術館でのパフォーマンスを終えて帰国した、飯村によるパフォーマンスも予定しております。ぜひご覧ください。
MORI YU GALLERY (モリユウギャラリー)
http://www.moriyu-gallery.com
京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町4-19
tel:075-950-5230