EXHIBITION | TOKYO
松蔭浩之(Hiroyuki Matsukage)
「L U S T」
<会期> 2017年5月9日(火)- 6月10日(土)
<会場> Mizuma Art Gallery
<営業時間> 12:00-19:00 日月祝休
ミヅマアートギャラリーでは5月9日(火)より松蔭浩之展「L U S T」を開催いたします。
近年は、映像やインスタレーション、バンド活動など表現媒体の垣根を超えた活動を展開している松蔭ですが、この数年に渡り、「BLUE NOTE TOKYO Jam」にてJAZZ界のレジェンドと称されるミュージシャンたちを50名以上、また週刊「女性自身」(光文社刊)において撮影した日本の文化人は延べ300名以上、と極めて「肖像写真」に傾倒し、その技術や世界観は成熟の期に達していると言っても過言ではないでしょう。
2010年に開催した「KAGE」展では、「太陽が消滅し風が止まった時代のアート」をテーマに掲げ、世界の終わりを予見させるような緊張感を持った作品群が発表されました。そのわずか半年後に我々は未曾有の震災を経験することとなります。
急速に進行するグローバリゼーションと引き換えに、人間の大きなロマンが消失してしまったと松蔭は捉えます。ネット検索は想像力を欠如させ、承認欲求はSNSで簡単に満たされ、表現のベースに渇望がなくとも何となく生きていけるような時代になった今、人間の欲望の在り方そのものが変わってきた、と。
そんな松蔭が「L U S T」と題した本展において、デビュー当時から撮り続けている女性の肖像写真に、ありうるべき未来を多面的に投影し、その欲望の根源を映した圧倒的な美しさを表現します。
また、ギャラリー奥の和室と小展示室においては「松蔭浩之展:Early Days」を同時開催いたします。
表現の可能性を探りながらシャッターを切り続けた高校・大学時代の松蔭の視線の先には何が見えていたのか、当時の貴重な写真や資料の数々がご覧いただけます。
ふたつの展示を通して、松蔭が何故肖像写真にこだわり続けるのか、写真を通して何を表現しようと試みているのか、30年に渡る松蔭浩之の「L U S T」を是非ご高覧いただければ幸いです。
Mizuma Art Gallery(ミヅマアートギャラリー)
http://www.moriyu-gallery.com
東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル
tel:03-3268-2500