EXHIBITION | TOKYO
吉田克朗(Katsuro Yoshida)
「cut-off」
<会期> 2018年4月20日(金)- 5月19日(土)
<会場> Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
<営業時間> 12:00-19:00 日月祝休
2018 年 4 月 20 日(金)より、Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku にて、吉田克朗の個展「cut-off」を開催いたします。
吉田克朗は(1943-1999)、1968 年から 70 年代にかけて、木材や鉄板、石や紙といった素材を組み合わせた立体作品を集中的に制作し、「第 8 回現代日本美術展」(1968 年、東京都美術館)、「現代美術の動向」(1969 年、京都国立近代美術館)や「現代美術の一断面」(1970 年、東京国立近代美術館)と言った 60 年代末~70 年代にかけて戦後の現代美術の状況を見せる重要な展覧会に出品しました。また同時期に風景や人物のスナップ写真を使ったシルクスクリーンやフォトエッチングの制作を始め、1970 年に開催された「第 1 回ソウル国際版画ビエンナーレ」(徳寿宮現代美術館)では大賞を受賞し、1971 年には「パリ青年ビエンナーレ」(パルク・フローラル)に参加をします。1980 年代からは絵画の制作を始め、人体の一部をモチーフにした《かげろう》シリーズや直接手で描いた《触》シリーズを制作するなど、吉田の好奇心は尽きることなく 1999 年に亡くなるまで新しい世界を見せるための挑戦をし続けました。
2000 年以降、欧米では戦後の日本美術の研究が盛んになりますが、本展では、そうした動向の一つとして「もの派」を問い直す重要な展覧会となった、「Requiem for the Sun: The Art of Mono-ha」(2012 年、Blum & Poe / Gladstone Gallery)にも出品された《Cut-off 18》を展示いたします。また、写真を使ったシルクスクリーンの初期作品を始め、絵画作品からも一部、合わせてご紹介いたします。立体と平面という二つの表現を通じて吉田克朗が追い求めたテーマとはなんだったのか。この機会にご高覧ください。
なお、本展の開催に合わせて山本雅美氏(船橋市教育委員会学芸員)に論考を寄せていただき研究冊子を刊行いたします。4 月 28 日(土)には山本雅美氏と平野到氏(埼玉県立近代美術館学芸員)によるトークイベントも開催いたします。長年、吉田克朗を研究されてきたお二方のお話を聞くことのできる大変貴重な機会となりますので、ぜひご参加いただければと存じます。
Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(ユミコチバアソシエイツ)
http://www.ycassociates.co.jp/
東京都新宿区西新宿 4-32-6 パークグレース新宿#206
tel:03-6276-6731