EXHIBITION | TOKYO
セルバン・イオネスク(Serban Ionescu)
「Lisi」
<会期> 2024年6月7日(金)- 7月7日(日)
<会場> NANZUKA 2G
<営業時間> 原則無休(営業時間は渋谷パルコに準じます)
この度NANZUKAは、NANZUKA 2G(渋谷区宇田川町 15-1 渋谷 PARCO 2 階)において、ニューヨーク、ベルギーにスタジオを構えるルーマニア出身のアーティスト、セルバン・イオネスク(Serban Ionescu)のアジア初となる個展「Lisi」を開催いたします。また、本展のキュレーションはAKIINOUEが担当いたします。
セルバン・イオネスクは、1984年、ルーマニア生まれのアーティストです。プラット・インスティテュートで建築学の学士号を取得し、2010年から2016年までレンセラー工科大学の建築学部の非常勤教授も務めました。それらの経験と実績から現在も彫刻、絵画、デザイン、建築など、多岐にわたる幅広い作品を手掛けています。これまで、ニューヨークのR & CompanyやLarrie Gallery、ベルギーのアントワープにあるEveryday Galleryで個展を開催してきました。
野外彫刻作品でも有名なセルバンが生み出すその独特のラインは、集中的なドローイングの実践から生まれ、鮮やかな色使いとカートゥーン風のジェスチャーを特徴としています。シリーズ「Chapel For An Apple」、「Tower For An Hour」、「Smokey」といった大規模なスチールとアルミニウムの構造は、彼にとってのポストアーキテクチャへの回帰です。最近では、ベルギーのゾンホーヴェンで高さ33フィートの最初の公共構造「Room For A Shroom」を完成させ、話題になりました。
本展のタイトルでもある「Lisi」は、セルバンが幼い娘と一緒に描いたドローイングから生まれた新しいキャラクターシリーズです。環境や日常の変化、夢想と無限の行為の抽象世界の中に突如「Lisi」が現れました。そして、セルバンの作品の特徴でもある大胆なカラフルなフレームは、絵画を壁の彫刻へと変えるオリジナルの手法であり、ここでは「Lisi」を守る「家」として機能しています。これらのフレーム(家)は、Lisiの控えめで自発的な出現を巧みに構造化し、対比させる役割を果たしています。このようにセルバンは、即興的な絵画と、精密に構築された彫刻=「夢と現実」の交差に着目し、焦点を当てています。
6月7日(金)から開催される本展では、セルバンのオリジナル「Lisi」シリーズの新作6点で構成されます。
本展を皆様にお楽しみいただけますと幸いです。
NANZUKA 2G(ナンズカ2ジー)
https://nanzuka.com/ja
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2階
tel:03-5422-3877