EXHIBITION | TOKYO
J・パーカー・ヴァレンタイン(J・Parker Valentine)
「Hypnic Jerk」
<会期> 2024年5月25日(土)- 6月23日(日)
<会場> MISAKO & ROSEN
<営業時間> 水曜~土曜:12:00-18:00/日曜:12:00-17:00 月火祝休
「Hypnic Jerk」はMISAKO & ROSENで開催されるJ・パーカー・ヴァレンタインの3度目の個展です。展示を構成するのはふたつの大型のキャンバスで、インク、グラファイト、パステル、水溶性の色鉛筆、泥染を用いて制作された両作は、2022年以降のヴァレンタインの実践──張られたキャンバスの全面で展開される作品──の新しい進展を示しています。当初、ジュン・アートフェア(バーゼル)で単一のモニュメンタルな作品として壁に設置された絵画らしきもの──最終的な方向性が明瞭でありつつも固定されていないなかで繰り広げられた諸過程が単一の面において集塊したもの──はやがて絵画という古典的な提示作法を逸脱し、サイト・スペシフィックな建築的介入としての側面を強めていきました。ヴァレンタインの個展「Eccentric Cache」(ガレリー・マックス・マイヤー、デュッセルドルフ)で初めて明示されたこの急速な建築的進化は、本展でも身体のパースペクティヴに特別な力点を置きつつ継続されています。視覚的にも、そしてより顕著な社会性や物理性を帯びた場においても、彼女の実践の進展について考えるときに如実に見えてくるのは、作品の物語空間と鑑賞者がその風景と取り結ぶ関係性のドラマとの相互作用です。彼女の実践に一貫して孕まれているのは、不可能とまでは言わないまでも矛盾に満ちた物理学、こちらを招き入れる高度な寛容性、そして投機的な実践に否応なく伴う不快感の生成的な特質なのです。
J・パーカー・ヴァレンタインが参加予定の展覧会および主な展覧会:2024年 ベン・サコグチとの二人展、ベルアミ、ロサンゼルス(予定)、フランシス・アーブ、ニューヨーク(個展、予定)、「モデルズ」ネルアミ、ロサンゼルス(グループ展)、2022年「ナチュラル・ファンクション」スパイラルガーデン、「To Lean Into」セイソン&ベネティエール、ニューヨーク(グループ展)、「Eccentric Cache」ギャレリ・マックス・マイヤー、ドゥッセルドルフ(個展)
MISAKO & ROSEN(ミサコ&ローゼン)
https://misakoandrosen.jp/
東京都豊島区北大塚3-27-6 1F
tel:03-6276-1452