EXHIBITION | TOKYO
塩田正幸(Masayuki Shioda)
「Retinagazer」
<会期> 2020年8月28日(金)- 9月26日(土)
<会場> Taka Ishii Gallery Photography / Film
<営業時間> 12:00-19:00 日月祝休
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムは、8月28日(金)から9月26日(土)まで、塩田正幸の個展「Retinagazer」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーで初めての個展となる本展では24年間に亘って製作された膨大な作品群より初期作品から最新作まで約110点を展示いたします。
本展およびセルフポートレートのタイトル「Retinagazer」は塩田の造語で「網膜を凝視する者」を意味しており、「目的は内なる探求である」という作家のビジョンに由来しています。写真家としての活動初期から写真の本質について思考を重ね、独自のアプロ―チとアイデアで作品制作に取り組み、これまで一貫して写真表現を探求してきました。
本展では一冊の分厚いアルバムに4年間に撮影されたスナップ写真を収め、イメージの関係性を考察した作品「DOGOOHAIR」(2004年)、さらに同シリーズの代表的なイメージを大型のモノクロコピーに引き延ばした作品などを中心として、2000年「NPEAKER」で発表した友人、音楽、猫などのスナップ写真や、三部作で構成される「ケの日ヒョウハク」シリーズより、写真それ自体を音として捉えた抽象的な作品「NALI」など数々の実験的な作品、そして近年制作したポートレート作品など、時系列に沿って多様な作品を展開いたします。研ぎ澄まされた感性で捉えたそれらの作品には、作家と世界との関係性を色濃く映しだしています。
塩田は本展と同じコンセプトでこれまでに制作した作品で構成する作品集『Retinagazer』を制作しています。その作業過程において、現在までの変遷を辿りながら自身の作品と対峙し、過去に撮影した写真から新鮮な発見と認識に出会います。本展で発表する「時間」(2012年)では、レンズにフレアを入れて夜空の星を撮影しています。物理的空間と時空間の両方に於いて遥か遠くにある星とフレアによるレンズの像が一つの画面に立ち上がり新たな空間が生まれます。時空を超えて、写真それ自体に内包されている根源的な要素が作家の気づきによってあらたに再生し、現在のこの時につながります。 展示においては、それぞれの作品が有する空間性と、またそれらが展示空間の広がりのなかでお互いに作用し、発展していく複合的な関わりについて探ります。この機会に塩田正幸の作品をぜひご高覧ください。
Taka Ishii Gallery Photography / Film(タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム)
https://www.takaishiigallery.com/jp/
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