EXHIBITION | TOKYO
ウドムサック・クリサナミス(Udomsak Krisanamis), タイビッチ・プンカセソンブン(Thaiwijit Puengkasemsomboon), リクリット・ティラヴァニ(Rirkrit Tirabanija)
「東京−チェンマイ−東京」
<会期> 2020年6月13日(土)- 7月19日(日)
<会場> GALLERY SIDE 2
<営業時間> 12:00-18:00 日月祝休
GALLERY SIDE 2の営業再開をご案内いたします。
3月に予定しておりました、ウドムサック・クリサナミスUdomsak Krisanamis(1966年生) / タイビッチ・プンカセソンブンThaiwijit Puengkasemsomboon(1959年生) / リクリット・ティラヴァニRirkrit Tiravanija (1966年生)3人展を6月13日(土)より開催いたします。7月4日(土)に新たな作品に展示替えを予定しています。
今回の展覧会の世代の近い3人は、それぞれに欧米で美術を体感・展示し、行き来しながら、チェンマイで制作、タイから現代美術の新たな魅力を発信しています。東京で初の作品展示となるタイビッチ・プンカセソンブンの廃物を利用した立体と平面作品では、生活とアート、豊かさと厳しさ、リサイクルと創造、公と私といった観念を対立ではなく、緩やかにつなぎ合ったものとして生成しています。この精神はウドムサック・クリサナミス、リクリット・ティラヴァニの作品の根底にもあり、人が感じ、認識する時間と空間の複雑さを作品化していると言えるかもしれません。
リクリットとウドムサックに出会ったのは、ロドニー・キング事件、ロス暴動、今だ解決されない問題を作家たちが呼吸しながら、制作していた90年代初頭のNY。リクリットが画廊内倉庫から全ての作品を運び出し、展示空間へ移動、来た人が倉庫に足を踏み入れたかのようなインスタレーション「Untitled 1992 (Free)」や展示空間に何も無く、画廊の白い壁に覆われていた窓を露出して明るい空間のみを作品として提示した「Untitled 1995 (Still)」を303画廊で行ったのはこの頃です。リクリットのアシスタントをしながら制作をしていたウドムサックはいつも画廊にいて、イアホンで音楽を聴きながら通りを眺め、「幸せは一瞬で通り過ぎるのもの」と言っていました。彼の変わらない音楽へのリスペクトはGavin Brown’s Enterprise のプレイリストで今聴くことができます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLgYuHDgOxrGk3y-VdU_iULAK2NQE6amrp
作家たちの静かな意思は良い時も悪い時も未来をみつめながら、希望を底流としています。他者との関係性によって体験される意思、自由でおおらかに見えて心に突き刺さるそれぞれの作品は、見てくださる方無しには機能しないものです。
笑顔でお会いできますことを楽しみにお待ちしております。
どうぞよろしくお願い申しあげます。
GALLERY SIDE 2(ギャラリーサイドツー)
https://www.galleryside2.net/
東京都港区西麻布1-8-12 Barbizon61
tel:03-6447-1422