EXHIBITION | TOKYO
金氏徹平(Teppei Kaneuji)
「POOOPOPOO」
<会期>2023年1月19日(木)- 2月25日(土)
<会場>Yumiko Chiba Associates
<営業時間> 12:00-19:00 日月祝休
Yumiko Chiba Associatesでは、金氏徹平の新作個展を開催します。金氏は、多種多様なイメージやオブジェクトを複雑にコラージュし、多重レイヤー化した彫刻やインスタレーションなどを制作してきました。
2011年以降は、それぞれのシリーズで実施してきたコンセプト、造形システム、作品空間を拡張するように、演劇の舞台美術も積極的に手がけています。2019年には、ロームシアター京都においてチェルフィッチュとともに舞台「消しゴム山」を手がけ、翌2020年には、その美術館バージョンである「消しゴム森」を金沢21世紀美術館で協働で制作しました。
このように近年の金氏の活動は、美術館やギャラリーといった空間を超え、大きな空間のなかで縦横無尽に鑑賞者を巻き込んでいく展開を見せています。久しぶりの東京での個展となる今展では、制作のスタート地点である小さな空間を再認識しつつ、近年の活動をさらに絵画空間へと拡張・展開する、新作シリーズ「POOOPOPOO」を発表します。
今回の新作シリーズは、凹凸や厚みのある物質にプリントする印刷技術を使って制作された、物質とイメージ、立体性と平滑性などが絡まり合う、複雑な層構造からなる作品です。その空間では、絵具や写真といった素材、雑多なイメージ、異物やフィクションまでもが流れ込み、交錯しています。それは、絵画をマテリアルとして捉えることで、レリーフ的でかつ彫刻的な空間性、物質性をもって鑑賞者の身体を包囲する、視覚的な状況=環境としての絵画といえるかもしれません。
金氏の活動の新たな展開となる本展をぜひご高覧ください。
■アーティストステートメント
タイトルのpとoの羅列は途中までは正確に作品の制作プロセスの順番を追っているが、途中からは無意味なフィクションです。
photo、on、phenomenon、oil、paint、of、picture、object、panel、over、pour、or、print、opposite、planet、optimize、paper、、、
液体としての写真、絵。”oil on photo” 、”写真の写真”から”photo on oil”、”絵の写真の絵の写真”。
これらの作品は絵画ではなく、コラージュによって空間を作り出す彫刻だと考えています。
一時的な単位、空間、歴史、集団、価値、を作り、それがまたバラバラになったり、別の何かに変化していく。
閉じた一つとして見えていたものを、解体し、それ自体をマテリアルとして見て、それらの層の中に空間を作ることで異物やフィクションが紛れ込む余地を作っています。
Yumiko Chiba Associates(ユミコチバアソシエイツ)
http://www.moriyu-gallery.com
東京都港区六本木 6-4-1 六本木ヒルズ ハリウッドビューティープラザ 3F
tel:03-6276-6731