EXHIBITION | TOKYO
菱沼優(Yu Hishinuma), 渡邊涼太(Ryota Watanabe)
「MONOLITH」
<会期> 2024年12月21日(土)- 2025年1月19日(日)
<会場> NANZUKA 2G
<営業時間> 原則無休(営業時間は渋谷パルコに準じます)
この度NANZUKAは、NANZUKA 2G(渋谷区宇田川町 15-1 渋谷 PARCO 2 階)において、菱沼優、渡邊涼太による二人展「MONOLITH」を開催いたします。また、本展のキュレーションはAKIINOUEが担当いたします。
菱沼優は、1989年神奈川県生まれ、2012年に武蔵野美術大学版画コース卒業、2015年に武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。昆虫や、動物、植物などを思わせる菱沼の作品はフェティシズムやアニミズムといった文化が持つ神秘性をテーマに制作されています。酢酸ビニル樹脂のエマルジョン(いわゆるボンド)にカラーインクや墨汁などを混ぜ込み着色した、独自の素材を用いて製作を行います。
渡邊涼太は、1998年埼玉県生まれ、2023年に東京藝術大学大学院美術研究科にて修士課程を修了後、東京を拠点に作品を発表しています。筆で純粋に描く行為と、自身で作成したカッターナイフ等を用いた道具で絵の具を載せて削るという破壊行為を一つの画面で行い、画面にそれらの痕跡を残しながら制作しています。
本展で発表する菱沼と渡邊の作品には、一般的な絵画表現では捉えることのない「重ねられた層の可視化」という独特の共通点があります。
菱沼は、あえて絵画の表面に隠されるべき基層を再現する「逆再生」の技法を用いることで、時間と物質が織りなす不可視の物語を視覚化し、観る者を過去と現在の対話へと誘います。一方、渡邊は、絵具を積み重ねるという構築的な行為と、それを削り取る破壊的な行為を融合させ、生成と解体のプロセスを同時に表現しています。
まるで地層のように構築された二人の作品は、表面に隠された物質の物語や時間の痕跡を浮かび上がらせます。
それは、制作の過程そのものを新しい美術表現として刻み込む新たな試みと捉えることができるでしょう。
アーティストを囲む本店のオープニングレセプションは、12月21日(土) 18:00〜20:00 にNANZUKA 2Gにて開催いたします。
本展を皆様にお楽しみいただけますと幸いです。
NANZUKA 2G(ナンズカ2ジー)
https://nanzuka.com/ja
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 2階
tel:03-5422-3877