EXHIBITION | TOKYO
竹崎和征(Kazuyuki Takezaki)
「玉虫とねずみ」
<会期> 2023年10月14日(土)- 11月19日(日)
<会場> MISAKO & ROSEN
<営業時間> 水曜~土曜:12:00 – 18:00/日曜:12:00 – 17:00 月火祝休
※会期終了後の11.22(水) – 12.3(日)はアポイントメント制で開廊いたします。
11.22水から12.3日まで、ギャラリーは予約制でオープンします。
この度MISAKO & ROSENでは、竹﨑和征の7回目の個展「玉虫とねずみ」を開催いたします。2015年以降、高知、小豆島、丸亀と制作環境の変化とともに新たな風景絵画への施策が始まりました。近年の主な展覧会に「丸亀、ミルウォーキー」ザ・グリーン・ギャラリー、ミルウォーキー (2023年個展)「Kazuyuki Takezaki」Saanew Vitrine by Marc Jancou、ザーネン、スイス(2023年個展)「雨が降って、晴れた日」高知県美術館、高知(2020年個展)「Painters」中田美術館、広島(2019年グループ展)「絵画の在りか」東京オペラシティアートギャラリー(2014展 グループ展)「リアルジャパネスク:世界の中の日本現代美術」国立国際美術館(2012年 グループ展)などがあります。
2023年11月には、越後妻有MonET連続企画展としてアーティスト西村有とのコラボレーション企画「続・並行小舟唄 翠のうつわ」展を越後妻有里山現代美術館にて開催する予定です。
玉虫とねずみ 竹﨑和征
瀬戸内、香川県丸亀の平野で暮らしていると、日中の景色、空気は白くけぶっていることが多い。
白くやわらかな青は、夕暮れになり、黄味がかかってくると世界は途端に複雑に美しい色になる。作品のタイトルを「オレンジ」としてあるものは、ただその色を追っている。鮮やかな時間をずっしりと支えるのは、少しずつ暗くなってゆく中、たくさんの色が織り成すグレーになる。美しい光には同時に美しいグレーが存在するように思う。
夕暮れの時間には透明不透明の二色で水平に上下分けされたような町の景色もよく見られる。平野らしい水平が軸になる景色。ベタ塗りガッシュのような澱んだグレーの空に、町の色や木々がビカビカに輝いているさま、また逆に、町は暗くどんよりなのに空の色は明るく、重なる、つらなる、深い透明色だったり。
最近、パレットの上は住む町の夕暮れのようだと思ったりする。混色して必要な色を作り出す行為、その大半は無意識下で絵を支えるグレーを求める作業なのではないかと。僕はこの町に流れる死生観とも合わさりながら絵の具を捏ねているようにも思う。
MISAKO & ROSEN(ミサコ&ローゼン)
https://misakoandrosen.jp/
東京都豊島区北大塚3-27-6 1F
tel:03-6276-1452