EXHIBITION | TOKYO
松江泰治(Taiji Matsue)
「gazetteer」
<会期> 2018年11月24日(土)- 12月22日(土)
<会場> TARO NASU
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休
TARONASUでは11月24日より、松江作品の代表的シリーズである「gazetteer」シリーズをとりあげます。
モノクロの風景写真としてしられる「gazetteer」ですが、松江は本シリーズを制作開始した当時からすでにカラーフィルムでの撮影も同時に行っていました。同じ被写体をモノクロ、カラーの両方の手法で撮影しながら、モノクロのみを現像し発表した理由として松江は、当時のカラー写真は自分が望むクオリティを実現できなかったら、と語っています。写真はテクノロジーであり情報であると公言し続けてきた松江にとって、カラー写真をめぐる技術的進化は表現領域の拡大と同義でした。2005年に初のカラー作品および作品集「JP-22」を発表、現在では制作の比重はカラー写真のほうがより多く占めるといいます。
今回、TARONASUの個展では、「gazetteer」シリーズから、同じ被写体を撮影したモノクロとカラー両方の風景作品を展示します。同時期に撮影されたものもあれば、数年後に再度、同じ撮影地、同じ被写体で撮影された組み合わせもあるという多彩なラインアップは、時間の要素をもとりこみながら、モノクロとカラーのイメージの往還を可視化する遊び心にあふれた構成です。
「見る技術」としての写真にこだわり続ける松江泰治の本展は、2018年12月8日から広島市現代美術館にて開催される個展「松江泰治 地名事典|gazetteer」に先立ってオープンします。また広島ではGALLERY-SIGN Hiroshimaにおいても同12月8日から「松江泰治 JO-34」展がスタート予定です。ほぼ40年にわたる松江の軌跡をこの機会にぜひあわせてご覧ください。
TARO NASU(タロウナス)
https://www.taronasugallery.com/
東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4F
tel:03-5786-6900