EXHIBITION | TOKYO
春木麻衣子(Maiko Haruki)
「vision|noisiv」
<会期> 2017年9月2日(土)- 9月30日(土)
<会場> TARO NASU
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休
9月のTARO NASUでは3年ぶりとなる春木麻衣子の新作展「vision | noisiv」を開催します。
本展では、新作シリーズ “vision|noisiv” 20点を発表いたします。前作 “みることについての展開図” (2014)では対象へ向かう視線を分解し、平面上に再構成することによって「みる」という行為を改めて考察しました。前作からの流れを汲む本シリーズでは、ある風景と別の風景を印画紙上に重ねることで、現実には存在しない空間を作り出します。
noisiv とは「vision=視覚、像」を反転させた造語です。本作において、春木は二つの場所を被写体として選択しました。一つはアイルランドの街並や自然風景、もう一つは東京にある宇宙ミュージアムの展示風景です。二つの場所は画面上の操作によって分断されながらも重なり合い、互いを反射しているようです。
また本展の開催に合わせ、赤々舎より新作写真集『_etc.』が出版されます。あるがままの「像=vision」と見たいものを眼差す私たちの「視覚=vision」は一致することなく、相互に反射する関係にあると言えるでしょう。見ることの反射を巡る作家の新しい試みをぜひご覧ください。
春木麻衣子|Maiko Haruki
1974年茨城県生まれ。玉川大学芸術学科に在籍中、Goldsmiths Collegeに留学。
おもな展覧会に2014年「みることについての展開図」(TARO NASU)、「1974年に生まれて」(群馬県立近代美術館)、「写真の境界」(横浜市民ギャラリーあざみ野)、2011年「photographs, whatever they are」(1223現代絵画)など。
TARO NASU(タロウナス)
https://www.taronasugallery.com/
東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4F
tel:03-5786-6900