EXHIBITION | TOKYO
「gesture, form, technique Ⅳ」
<会期> 2017年5月20日(土)- 6月24日(土)
<会場> TARO NASU
<営業時間> 11:00-19:00 日月祝休
TARO NASUではモダニズムデザインとアートの交点を探るシリーズの第4回、「gesture, form, technique IV」展を開催いたします。
− アートとデザインの関係性の「これまで」と「これから」を考える −
今回の展覧会はル・コルビュジエとピエール・ジャンヌレが共同設計した家具類を中心に構成されます。
ル・コルビュジエは1950年代に、インド、チャンディーガルの都市計画を手がけました。ル・コルビュジエは多くのプロジェクトにおいて、他の建築家やデザイナーと共同しながら制作を進めていたことが知られています。チャンディーガル都市計画も同様に、デザイナーでありル・コルビュジエの従兄弟でもあったピエール・ジャンヌレと計画を進めました。4回目をむかえる本展覧会では初の試みとして、都市の中枢機関であるキャピトル・コンプレックス(高等裁判所・行政庁舎・議会棟)のために設計した家具類を展示いたします。また、ル・コルビュジエらと関係の深いジャン・プルーヴェやシャルロット・ペリアン、セルジュ・ムイユらがデザインした、50年代フランスのモダニズム黎明期における名品も展示いたします。
多くの現代美術家たちは、ル・コルビュジエやジャンヌレらが築いた成果をひとつの指針としてきました。アメリカ現代美術を代表するひとりであるドナルド・ジャッド(1928-1994)は彼らの仕事を前提にミニマリズム彫刻を構想しました。リアム・ギリック(1964-)は建築家具や什器の設計に、美術史や詩的なテキストを交じらわせることによって「生活を芸術化すること」を目指しています。また田島美加(1975-)は人々を取り囲む住居や工場の環境から作品を構想し、人間と人間が作り出すモノや環境との関係について考察してきました。本展は、彼らの作品をあわせて展示することによって、ル・コルビュジエやジャンヌレらが築いた仕事を、現代的な問題として提示しようとするものです。
<協力>
■GALLERY – SIGN
http://sign-tokyo.net
730-0042
広島市中区小町1-1-4F
TEL:082-569-9022 担当:溝口・佐藤
2005年にオープン。フランス人デザイナーである、ジャン・プルーヴェやシャルロット・ペリアンが、戦後の日本のデザイン・建築史に於いて、大きな役割を担い、功績を残していた事を、より多くの方に認知してもらいたいとの願いから、日本で初めてフランスデザインを専門的に展開。また、柳宗理や丹下健三といった、ジャン・プルーヴェやシャルロット・ペリアンと縁の深い日本人デザイナーにもスポットを当て、展覧会の構成監修や書籍の編集、作品保護など、文化的活動にも力を注いでる。
TARO NASU(タロウナス)
https://www.taronasugallery.com/
東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4F
tel:03-5786-6900