<会期> 2019年2月12日(火)- 3月9日(土)
<会場> Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku
<営業時間> 12:00-19:00 日月祝休
エリナ・ブロテルスは、風景とセルフ・ポートレートを主なモチーフとして制作していますが、フランスへの移住によって起きた変化、自らの結婚と離婚や不妊症の治療の過程を日記のように撮影するなど自身の日常生活の中で起きたことを反映させた自伝的作品と、フリードリヒやセザンヌといった歴史的な作家たちの絵画作品の構図やモチーフを下敷きに制作した美術史的な作品といった両極の間を交互に行き来し、多面的なアプローチによって制作を続けています。またそこには、人間と風景、アーティストとモデルといった関係性が常に取り扱われてきました。現在は、フルクサスのイベントスコアや1950年代から70年代に派生したパフォーマンスアートのために書かれた指示書を再考した作品を展開しています。
フランスのポンピドゥーセンター(2017年「Regle du jeu: Carte Blanche PMU」)、フィンランドのSerlachius Museums(2018年「Playground」)などヨーロッパの重要な美術館ですでに多くの個展が行われており、Centre Pompidou, Paris, Centre National des Arts Plastiques (CNAP), France, Kiasma Museum of Contemporary Art, Helsinki, Moderna Museet, Stockholm, Museum Folkwang, Essen, Saatchi Collection, London and MAXXI, Romeなど、作品は65もの美術館に収集されています。
日本では、最初の個展が2003年にCassina Art Projectとして行われた後、2008年に国立新美術館の「アーティスト・ファイル 2008-現代の作家たち」に参加して以降10年ぶりの個展となります。
今回の展覧会では、日本では初公開のビデオ作品を、初期の頃と最近制作された作品とを合わせてご覧頂きます。特出すべきは、その中の展示作品の一つ、「タンゴトラウザーズ」はフィンランドを代表するアコーディオニスト、マリア・カラニエミとのジャンルを超えたコラボレーションから生まれた作品で、エリナは8つのビデオを制作し、マリアにそのための全く新しい曲を作るように依頼しました。こちらは、本展会期中に行われるマリアの来日公演に合わせて展示されるものです。
Yumiko Chiba Associates viewing room shinjuku(ユミコチバアソシエイツ)
http://www.ycassociates.co.jp/
東京都新宿区西新宿 4-32-6 パークグレース新宿#206
tel:03-6276-6731