表現主義とは、20世紀の初め頃、ドイツをはじめヨーロッパ各地で起こった美術運動です。形や色の表現に内面や精神を強く表わそうとするこの運動は、日本にも伝わりました。日本でも明治末から大正期に、内面の感情や生命感を表わした個性的で力強い芸術表現が各分野で生まれ、この動向は日本独自の展開を示しました。
この展覧会は、1910年代から20年代、大正期を中心に起こったこの熱き芸術表現を日本の表現主義と位置づけ、洋画、日本画、版画、彫刻、工芸、建築、デザイン、写真、舞台美術など、ジャンルを越えて紹介する初めての試みです。個性や内面が強く噴出したこの時代の芸術を、約140作家の約350点の作品や資料によってご覧いただきます。(会期中展示替があります)
滝沢真弓《山の家(模型)》1921年設計 東京大学藤森研究室
神原泰《スクリアビンの「エクスタシーの詩」に題す》1922年 東京国立近代美術館
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