木村荘八 「和田本町日没」 1958年 油彩、キャンバス 26.5×35cm
今年没後50年になる木村荘八の展覧会を開催致します。
岸田劉生や萬鉄五郎らとヒュウザン会を結成し、慣れ親しんだ下町文化をテーマに、美術、文学、演劇などさまざまな分野で幅広く活躍。
特に有名なものは永井荷風『?東綺譚』、樋口一葉『たけくらべ』、大仏次郎『霧笛』などで数多くのファンを魅了しました。
今回は、油彩「和田本町日没」をはじめ、素描、掛軸など約30点をご紹介する予定です。
荘八は純粋な江戸っ子であった。
世間知らずの、ソロバンなしの、気の弱さと感情過剰を一緒に持ち、
得体の知らぬ芯の強さを兼ね、
痛いほど生な神経をそのまま出した性格、それが荘八の個性であった。
そしてその個性からあの作品が生れる必然性も私は理解できるよになった。
私は荘八の絵は好きだが、彼の個性も好きになった。
― 木村東介著(羽黒洞前主人) 「江戸っ子荘八」より抜粋
羽黒洞木村東介
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